<読書>「低タンパクのおかず30g」

fugue (2008年7月19日 17:17) | 個別ページ
臍帯血移植968日目。

「低タンパクのおかず30g」の本を購入。1900円。自分でも作っていかなければ、いよいよ。
おかずの作り方が丁寧に説明されているばかりでなく、腎臓病の仕組みや適切な栄養のとり方などが詳細に載っている。

低タンパク、高カロリー、低塩分。
これが今、私に突きつけられている課題。
しかし、これが難しい。

単に低カロリー、低塩分なら簡単だ。
いわゆるヘルシーといわれる食材を塩分に気をつければいい。
健康を考えた食品といえば、世の中の大半がこれに該当するに違いない。

しかし、腎臓の場合は特殊だ。
タンパクを抑えなければならない。
腎臓が悪くなるとフィルターの目が粗くなる。すると、タンパク質が腎臓のフィルターをすり抜け、尿とともに外に出ていってしまう。
ゆえにタンパクの採りすぎは、腎臓の悪化を招き、尿毒症の原因にもなる。

問題は、私の好物とするものに大量のタンパク質が含まれていること。
大豆類(豆腐、納豆など)、肉、魚、卵等々……。

本当に困った。
もしかしたら、闘病以来、最大の悩みのタネかもしれない。

先の長い闘いだ。じっくりいこう。

ということで、当面の低蛋白の食品、検討。
ヘルシーネットワークで、ご飯、小麦粉などの購入しようとほぼ決まる。

<映画>「クライマーズハイ」

fugue (2008年7月16日 16:44) | 個別ページ
臍帯血移植965日目。

映画「クライマーズハイ」を鑑賞。

すばらしかった。
ドラマもよかったが、それ以上だったように思う。
ドラマがいつだったのか、調べると、2005年12月17日に見たという日記の記録が。ということは、まだクリーンルーム在か。
白血球が2500にあがり、あと2日でクリーン脱出というころ。

今もって史上最悪の飛行機事故である日航ジャンボ機墜落事故報道をめぐる地方新聞社を舞台とした群像ドラマ。「半落ち」の横山秀夫の原作による。

私は、先述の通り、このドラマ版を入院中に見た。
主題曲の天上的な美しさ、新聞社内の緊迫した攻防戦、時折挿入される山岳シーン。
飛行機事故といいながら、そのもののシーンはごくわずか。それなのに臨場感たっぷりの演出には、熱でうなされながらも、「すごい」とうなったものだった。

ということで、映画版が作られたと知り、ぜひとも見たいと思ったわけだ。

ドラマ版におとらぬ見事な作りだったと思う。
多少の大げさな味付けは違和感を感じたものの、そこは映画だからと、違和感を自ら薄めながら見ることができたと思う。

1985年8月12日、ジャンボが落ちたその日、私はある新聞社におり、「日航ジャンボ機不明」と殴り書きされた時事ファックスで知った。続いて館内に共同の速報が流れた。
これは大変なことになるぞと、入社まもない私も、背筋にぞくぞくとしたものを感じたことを今のことのように覚えている。
私は現地取材にでかけるようなことはなかったが、その時の記憶が、よりドラマや映画に臨場感をもたらしてくれた気がする。

ただ、今は時代が変わった。確かに新聞を翌朝配るというシステムも厳然と残っている。しかし、今は、新聞よりも半日近く、いやある時はそれ以上に早く(速く)、ネットがその一報を伝えてくれる。
映画の中で、汗みどろ、泥まみれになりながら現場近くの民家の電話を借りようと命をかける記者の姿はもうない。若い記者が、汗ひとつかかず、携帯電話とパソコンでスマートに記事を送ることができる。
その意味では、古き良き時代を知っている(原作の横山氏は実際に地方紙記者だったらしい)人たちの懐かしさを誘うにとどまる映画となってしまっているのかもしれない。

事実、この映画はあまり人が入らなかったようだ。
良質な映画だからといって、人が集まるとは限らないのは映画の常識。
その意味では、この「クライマーズハイ」は典型的なその一本といえる気がする。