娘とインド・カレー店へ

fugue (2008年12月14日 17:27) | 個別ページ
先週末、娘と2人で、近くのインド・カレー店へお昼を食べに行きました。

これまではいつも妻とだったので、娘とは初めてです。

二人とも定番のチキンカレーを注文。
5段階ある辛さの選択は、娘が1、私は迷わず2を選びました。
前回のブログに書いたように、ここのところ、辛さに対する耐性がついてきた私としては、どうしても試したいわけです。

娘は「大丈夫? ほんとうに大丈夫? 途中でおかしくなっても知らないよ」と不安げです。

しかし、私には確信がありました。絶対大丈夫だという。

結果は、全く大丈夫だったと言っていいと思います。もちろん辛くは感じたことは事実です。涙目になり、水を頻繁に口に運んだことも否定できません。でも、私は勝ったのです。この辛さ2を完全征服したのです。もし、目の前に娘がいなければ、私はうぉぉ!と天を仰ぎ、雄たけびを上げてしまったかもしれません。娘がいる、という自制心が、店内での雄たけびの実行をぎりぎり思いとどまらせてくれました。もし一人であれば……抑えられなかったに違いありません(この箇所はジョークとお受け取りください)。
すると涙目は、もしかしたら、辛さによるものではなく、うれしさから来るものだったのかもしれません。

さて、カレー店における私と娘との会話の中で、一つの発見があったので、その報告をここでさせていただきましょう。

吉田戦車「伝染るんです。」に関する発見です。

難しい苗字の話題から、ひょんなことに齋藤さんの齋の字の気持ちよいほどの複雑さについて語っていたことろ、突然、娘が「齋藤さんの齋の字って、カブトムシに似てない?」と言うのです。
私は、思わず齋の字を思い浮かべたとろこ、確かにそうでした。脚、羽、角に至るまで、見事にその形を構成しているのです。一度そう思うと、この字を見るたびにカブトムシのことを想像してしまうのです。
そして、娘はさらにこんなことを言いました。
「ということは、『伝染るんです。』のカブトムシのさいとうさんの由来はここから来てるんじゃないかな」
私は思わず、「おお!」と声を挙げてしまいました。
「そうだよ、そうだよ! 吉田戦車は齋の字がカブトムシに似ているから、齋が付く一般的な名前のさいとうさんにしたんだよ、きっと」と希代の発見のように喜んだのでした。

さっそく家に戻り、『伝染るんです。』第1巻をひもといてみると、カブトムシのさいとうさんの漢字表記は、「斎藤」とありました。

ちなみにウィキペディアで調べてみたところ、モデルは柔道家の斉藤仁さんということでした。

しかし、私たち親子は、あくまで「齋=カブトムシの形」説をとっていこうと思うのです。

<音楽>早野薫さんの誕生日に寄せて

fugue (2008年12月12日 17:58) | 個別ページ
きょうは早野薫さんの誕生日です。

早野薫さんと言われても、ほとんどの方がわからないと思います。一部のアイドル好きを除いて。

今回は、いつもとがらりと趣向を変えて、アイドルについて語ってみたいと思います。

私がアイドルに関心を持つようになったきっかけは、娘のおかげです。
娘は小学校の低学年時代からアイドルに強い関心を抱き、これまで10年間にわたって、それを維持し続けています。大したものだと感心します。

さて、同じ屋根の下にいる者として、娘が関心がある以上、私もアイドルについて自然と話題とすることが多くなりました。
そのような書き方をすると、さも私が、娘の歓心をそそるために、つまり気を引くためにそのようにしたと思われるかもしれません。でもそれは違います。実は私にも、もともと、そういう血が流れているのです。
私は小学校2年生の時にザ・タイガースの「美しき愛の掟」をシングルで買いました。確か一人でレコード屋さんに行き、買ったという記憶があります。
奇しくも同じ小学校2年で、娘は嵐のアルバムを買っています。不思議な一致です。
これは血のなせる業としかいいようがありません。

ということで、娘が成長するのと同時に、娘は射程とするアイドルの範疇を着実に広げていきました。と同時に、私のアイドルに関する知識の幅は、もちろん娘の何十分の一ではあれ、広がっていきました。

きょう誕生日を迎えた早野薫さんは、そうした中で私が知りえたアイドルの一人です。

AKB48というアイドルグループに所属する16歳の方です。

早野さんはAKB48に3つあるグループのうち、チームKにおり、常に元気なダンスを披露してくれています。
なぜ、私が早野さんに興味を持つようになったかといいますと、二つの理由があります。

その一つが、ステージに常に全力投球であることです。
彼女は、いわゆる”干されメン”と呼ばれる、あまり目立たない地位にいるメンバーの一人です。AKB48の”推されメン”といわれる選抜メンバーは既にバラエティー番組やドラマなど大きく活動の幅を広げていますが、早野さんには全くそうした声がかかりません。
ゆえに、早野さんと会うことができるのは、ステージだけなのです。
しかも、彼女のダンスは一流といっていいほど切れがよく(私の感じ方ですが)、パワーを感じさせてくれる素晴らしいパフォーマンスなのです。

二つめに、勉学を絶対におろそかにしないことです。
今、高校1年生の彼女は、AKB48の活動と勉学を見事に両立させています。なぜそんなことを知っているかというと、彼女がブログで、高得点のテスト結果を報告しているからです。
決して自慢のためにそうしているのではないと思います。
それだけ努力しているということを知ってもらいたいという思いからだと私は受け止めています。
ちなみに早野さんのお父さんが私と同じ大学の出身であるということも親近感につながっていることも確かです。

以上のように、決して明るいスポットライトを浴びているアイドルとは言えない早野さんですが、私は彼女に理想のアイドル像を見ています。

たとえ陰の存在であっても常に全力を尽くす、勉学をおろそかにしない、そしてファンを大切にする――そんな魅力をもつ早野さんを、私はこれからも娘とともに応援していこうと思います。

最後に早野さんに誕生日おめでとうと言わせてもらうとともに、こうした世界を無償で教えてくれている娘に感謝をし、この独白の締めくくりとしたいと思います。

<テレビ>サンプロ「北欧リポート」デンマーク編(その2)

fugue (2008年12月13日 23:37) | 個別ページ
サンプロ「北欧リポート」で最後に取り上げたいのは、お家芸とも言うべき、高齢者福祉について。

デンマークの街で出会ったお年寄りは、満面の笑みをもって、こう話した。
「年金生活者になることは、人生で一番素晴らしいことです」

とある高齢者ケアセンターを訪問。
入居者は要24時間介護の37人。
すべて個室で費用は年金の一部で負担可能。
入居者1人に対し、ヘルパー2人で世話をする。

入居者はケアセンターでの生活についてどう思っているのか。

86歳男性「特に規則もないので自由に生活できるところが気に入っています」

89歳女性「とても満足しています」
この女性は、夫の死後、独り暮らしをしてたが、介護を必要とするようになり、6年前に入居。息子さんは転職し、施設の近くに住んでいるから、頻繁に会いに来れるのだそうだ。
息子さんは語る。
「普通の家はバリアフリーではないので、母と一緒に暮らすのは難しい。母も一人で暮らすのが気楽と言うし、私も時間がある時に会いに来られるので安心しています」

デンマークにおいては、施設への入居待ちも全くないという。

雇用政策研究者であるマッズセン氏は、手厚い高齢者福祉について、「高齢者福祉は労働者に効果的な安心感を与えるものです。心から安心といえる社会で働くことが経済成長の大きな要因となる」と分析する。

所得の8割近くを税として徴収する超高負担の国デンマークのお年寄りはカメラに向けられる顔すべてに幸福感が満ちているように見えた。まさに”幸福度世界一”を実感させてくれるような映像だった。

リポートはデンマークの高福祉高負担のあり方を肯定的なスタンスから取材したものなので、この取材映像を見る限りにおいては、デンマークはお年寄りにとって、ユートピアそのものに移るに違いない。

ならば、と日本がデンマークのような政策をとれるかといえば、現実的には難しいだろう。
仮にデンマーク並みの高福祉が間違いなく実現されるとしても、現状において、収入の8割を税金として収めることをどれだけの国民が賛成できるだろうか。難しい。

したがって、以前にも述べたように、私は政治的知識が乏しいゆえに、いわゆる”大きい政府”か”小さい政府”かの選択には明確な答えをもっていない。

ただ、今後の日本がどちらかの政策をとったにしても、デンマークから学ぶべきは、お年寄りたちから発せられた「素晴らしい」「気に入っている」「満足」「安心」の言葉が自然に出るような高齢者福祉の在り方に違いない。
もし、それを実現するために、8割の税負担が必要ならば、そうすべきかどうかの議論を、真剣にしていくべきだろう。

あくまで人間の幸福を原点とした政策であり、政治であるべき。その原点に常に立ち返っていってほしい。
そして私たち国民も、「サービスはしっかりしろ、でも税は極力抑えろ」といった姿勢ではなく、自分たちの幸福のために必要な責任について、厳しく受け止め、議論というより、対話を起こしていくべきだと考える。

最後に、北欧リポートで最も強烈な印象を残したことについて触れたい。
フィンランドは、一見しただけで記憶が薄いのだが、VTRに残したデンマークにおいて登場したすべての男性がノーネクタイだったことに、驚くとともにうらやましく思った。
レゴの幹部はもちろん、雇用大臣でさえ、ラフなワークシャツでインタビューに応じていた。
日本でも”クールビズ”などと期間限定のかなり中途半端な習慣があるが、向こうではノーネクタイが一般化しているのだろうか。
北欧の国々に流れる穏やかで自由な気風――これこそ私が憧れ続けてきた文化なのだということを再確認できた気がした。