スタジオジブリの最高傑作は…

スタジオジブリの高畑勲監督の露出が激しい。

きのうはNHKで「ニュースウォッチ9」、「探検爆問」と、立て続けに登場していた。

無理からぬこと、とは思う。

というのは、ジブリの巨大な広告塔だった宮崎駿監督が引退表明をしてしまった以上、ジブリ存続のため、背に腹は代えられない。

鈴木プロデューサーの苦渋の判断というところなのだろうか。

台所事情のそれはそれとして、私個人としては、高畑監督はあまり表舞台に出てきてほしくないという思いが強い。

宮崎さんという大スターの裏に隠れながら、極めて良質な作品を作る、そんな陰の人であってほしいというのが私の本音だ。

ただ、半面、謎に包まれていた高畑監督の生の声を聞くことができるという喜びも否定できないが。

私にとって、ジブリの最高傑作と仰ぐのは、高畑監督作品の「おもひでぽろぽろ」だ。

ジブリの中では、極めて地味で、目立たない作品の代表格ともいうべきだが、私にとってはジブリの枠を超えて、すべての映画の中でも5本の指に入る名作なのである。

私はこの作品で、高畑監督の底知れず深い人間への探求心というものに感じいった。

その意味で、私は改めて宮崎さんの懐の深さに感謝したい。

外野からの勝手な想像であるゆえ、二人の関係性については、私のただの憶測であり、妄想でもある。

しかし、かなり長い間、思い続けてきたこのことが、宮崎監督の引退、そして高畑監督の突然のフィーチャーによって、決して間違いはなかったことを奇しくも証明する形になった。

高畑監督の「かぐや姫の物語」を見たうえで、宮崎監督の最後の作品となった「風立ちぬ」とのそれぞれの感想について、いずれ改めて書いてみたいと思う。