HAL9000の逆襲は深く広く進行しつつある

きょう、近くのスーパーへ向かう途中のこと。

一人のうつむいて歩く男の青年とお年寄りの女性がぶつかりそうになり、お年寄りが何とか避けて事なきを得たが、若者の方は何事もなかったかのように歩き続けていた。

その若者は私が向かっていたスーパーに入り、立ち止まっていたので、なぜお年寄りとぶつかりそうになったのか、納得がいった。

スマホ歩きをしていたのだった。しかも、がっちり両耳にイヤホンを差し込んで。しかもブツブツと何かつぶやいている。だれかと通話しているようだ。

自分がレジに向かうと、ちょうど若者が先にレジの前を立っていた。その手にはスマホ、両耳にはイヤホン。お釣りをもらっても無言。

人の生き方をとやかく言うべきではないのだろうが、なぜか悲しく感じた。

彼はこれからも、そんな周囲を全く認識しないかのような振る舞いで、人に悲しい思いさせていくのだろうかと思うと。

スマホのせいにするのは筋違いか、スマホにむしろ申し訳ないが、彼はスマホに魂を抜き取られてしまっていることは間違いない。

HAL9000の逆襲は深く広く人間を操作する形で進んでいることを思わざるをえない。

※HAL9000について知りたい方は映画「2001年宇宙の旅」を参照のこと。

経済音痴も音痴なりに生きていかなければならない

根っからの経済音痴で宝クジは当たった試しはないし、たまに投資で儲けを目論めば大損ばかり。

いわゆる貧乏神が背中にべったりと張り付いたタイプの人間らしい。

ただ、音痴は音痴なりに生きていかなければならないゆえ、自分に損得は関係ないとはいえ、経済とは何かを学ぶ必要はある。

むしろ歳を重ねるほどに経済というものの重みを痛感するようになっている。

そんなこんなで、今回買った経済の本は「勝ち組企業のマネジメント理論」(角川SSC新書)だ。著者は週刊ダイヤモンド副編集長の大坪亮氏。

私の勤めは非営利団体なので、営利を求める点では参考とすることはないだろうが、経済の目的が人の幸福にあるならば、大いに役立つであろうことは間違いない。

実は大坪氏とは中学、大学の同窓の仲。

友が重ねてきた努力と経験の結晶である著作を丁寧に読み進めていくとしよう。

ちなみに私はKindle版で購入させてもらった。

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哲学とは対話そのもの

大学3年生の娘が就活を始めて初となる筆記試験に臨むため、母とともに準備に余念がない。

私のころは就職活動の解禁は4年生の10月だった。しかも数社受けたにとどまる。

今の子たちが何十という会社に応募したり、綿密な計画と作戦をもって臨まなければならないことを思うと、隔世の感を思わざるをえない。

人口減少、超高齢社会を明るくするも暗くするも、これからの時代を担う若者たちであることは間違いないだけに、私たち老いゆく者たちにとって、積み重ねてきた経験や知恵の財産をいかに継承いってしてもらうかは重要なことと思われる。

その唯一の方法は対話にあろう。
世代を超えた奇譚のない語り合いは単なる情報の伝達を超え、お互いの触発をももたらす効果がある。

その意味で、私も娘のみならず、職場の若者に積極的に語りかけてきた。
また、それは実際に楽しいものだ。
時間を忘れ、語り合ってしまうことはしばしばだ。

そういえば、先日見たテレビ番組に91歳になる瀬戸内寂聴さんの若さの秘訣に、20代の若い女性を秘書としていることが紹介されていたが、大いにうなずいた次第。

ソクラテスも若者の首根っこを捕まえては、対話に明け暮れたというが、そう思うにつけ、哲学とは対話そのものなのだという気さえする。

ああ、もっともっと若者と対話がしたいものだ。