さい帯血で若返りはありえないことを自ら実証

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■赤ちゃんのへその緒に

私は12年前、骨髄異形成症候群という血液疾患になり、造血幹細胞移植をしない限り、命は助からないと医師から断言されました。

つまり、抗がん剤での完解は望むことはできない、完治を目指すイチかバチかの移植にかけるほかなかったのです。

私の命を救ってくれたのが、造血幹細胞の一つである、さい帯血移植でした。

さい帯血とは、赤ちゃんのへその緒に含まれる細胞で、白血病など血液疾患には有効とされています。

骨髄バンクのドナーが見つからなかった私の唯一の選択肢がさい帯血移植だったのです。

■期待する節もないわけでは

そのさい帯血が、全く効果の実証のない美容や若返りのために使われたり、転売されたとのことで、医療関係者などが逮捕されたといいます。

さい帯血によって命が救われた身としては、とても残念で、悲しい出来事です。

さい帯血は赤ちゃんのへその緒に含まれていること、未分化な幹細胞であることから、素人考えでは、これを体内に注入すれば、若返りやアンチエイジング的効果があるのではないかと思われても不思議ではないと思います。

実際、私自身、さい帯血移植をすることで、何らかの若返りの効果をもたらしてくれるのではないかと期待する節もないわけではありませんでした。

果たして、結果はどうだったのでしょうか。

私の体に挿入され、今も血液を生み出し続けてくれている、宮城さい帯血バンク提供の男の赤ちゃんのさい帯血
私の体に挿入され、今も血液を生み出し続けてくれている、宮城さい帯血バンク提供の男の赤ちゃんのさい帯血

■一気に老け込んだ

命は助かりました。

ありがたいことです。

では、若返ったのか。

若返るどころか、一気に老け込みました。

髪は生えてこなくなった、皮膚はぼろぼろになった、体のさまざまな箇所で炎症が残った、などなど。

もちろん、さい帯血移植の影響ばかりではなく、抗がん剤やGVHD(移植片対宿主病)という合併症のせいもありますが、トータルで見て、若返ったと思われる箇所は一つとしてありません。

おそらく、私だけではなく、さい帯血移植をした多くの患者も、若返りを実感できたような例は一つとしてないと断言していいでしょう。

■全身が黒焦げ状態に

特に私の場合、GVHDがステージ4とひどく、移植直後は全身が黒焦げ状態になるほど、皮膚に炎症が発生しました。

実際の写真がありますので、アップしようかと思いましたが、自分で見てもあまりにもおぞましいため、やめておきます。

これは、体内に挿入したさい帯血細胞(移植片)と私の体の細胞(宿主)の折り合いが悪く、ケンカしてしまうことで起こる現象で、いわゆる拒絶反応の一つです。

私に挿入されたさい帯血のHLA(白血球の型)は6分の4ですから、医師によれば当初よりGVHDが発症する想定はあったそうですが、想定以上に強く出たのだそうです。

最先端の移植医療をもっても、想定できない事態を招いたのですから、素人に毛が生えたような医療者が取り扱えるような代物ではないのです。

■二度と悪用されてはならない

そう思うにつけ、医療者ともあろう人間が、そんな迷信のような医療行為を行っていたこと自体が信じられないという思いです。

ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学iPS研究所所長の山中伸弥教授は、さい帯血に注目し、iPS細胞を作るための最適な素材として、期限切れで廃棄処分のさい帯血の提供を関係機関に求めたといいます。

さい帯血には確かに素晴らしいパワーを秘めているわけですが、高度な研究機関をもってようやく、その力を引き出すことができるわけであって、単純に体内に取り込んだだけでは、何の意味も効果ももたらさないのは、この事実から見てもわかることだと思います。

善意によって提供されるさい帯血が、二度と悪用されないことを願いたいものです。

また、さい帯血がより多くの人を救っていってほしいと祈っています。

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