「交通」カテゴリーアーカイブ

西武新宿線的相対性理論

きのうは東京電力施設の火災の影響で停電が各地で発生し、私が利用している西武新宿線にもかなりの影響が出たようだ。

それでも、私が透析を終えて西武新宿駅から帰るころの20時過ぎには、まだやや混乱気味で、掲示板に発車時刻も表示されていない状態だったが、いつものような待ち間隔で乗車することができた。

西武新宿線という路線が非常にユニークであることは以前にも何度かブログで書いたことがあるけれど、その最も特徴的なのが、ターミナル駅が事実上、二駅あるということではないか。

つまり、西武新宿駅と高田馬場駅の二つがそれ。

西武新宿駅はご存じの通り、陸の孤島といってよく、JR、メトロ、私鉄の各新宿駅から、ポツンと離れて立地している。

ゆえに、乗り換えの不便さが指摘されてきている。

そんな事情から、JRとメトロ東西線の乗り換えが便利な高田馬場駅が第2ターミナルとして機能するに至ったわけだ。

私も小平に引っ越した当初から10年ほどは、高田馬場乗り換え山手線経由新宿方面という常道のパターンを利用していた。

時間は短縮できるが、問題はあった。

気持ちが焦るという問題だ。

山手線から高田馬場で、西武線に乗り換える際、真向かいに路線があるので、嫌でも目に入る。

したがって、乗りたい急行などが入線してきたりすると、乗ろうとして、どうしても気が急く。

ぎりぎり乗れなかったりすると、かなり悔しい思いをする。

さらに、各駅、特急、各駅など3本の通過を見送らなければならない時など、計り知れないストレスを感じてしまう。

やっと急行が来た!と思って、乗り込もうにも、既につり革は埋まっていて、不安定な状態で30分を過ごさなければならないという悲惨な目も何度もあった。

そんなある日のこと、新宿駅で飲み会があり、歌舞伎町だったこともあり、西武新宿駅から帰ることにしてみた。

するとどうだ。

あれ、と思うほどにストレスなく乗車し、そこにありあまるほどのつり革があり、かつ待ち時間ほぼゼロでスタートした。

その時、始発駅が持つオンリーワンの価値にようやく気付いた気がした。

以来、JR新宿から西武新宿駅までの徒歩10分は貴重なウォーキングタイムととらえ、西武新宿駅を基点とする通勤生活が始まった。

快適そのもの。

それが西武新宿駅を利用して感じる正直な感想だ。

高田馬場も、西武新宿も、同じ間隔で、同じ電車が停車しているにもかかわらず、始発であるか否かの違いで、ここまで快適度が違ってくることにはいまだに驚きさえ感じる。

ちなみに、この感覚の違いについて、自分は「西武新宿線的相対性理論」と名付けている。

そう思うにつけ、職場が池袋方面ではなく、新宿方面であったことは、幸運と思うほかない。

いろいろな意味で、西武新宿線はユニークで不思議な鉄道だと思う。

通勤で使っているパスモ。西武新宿と高田馬場経由のどちらも利用可能のダブルート
通勤で使っているパスモ。西武新宿と高田馬場経由のどちらも利用可能のダブルート

痛勤地獄を味わった人間にとって西武新宿線はこの世のパラダイス

きのうに続いて、きょうも通勤ラッシュで書いてみたい。

Yahoo!ニュースにこんな記事があがっていた。

もはや冗談レベルの混雑さ!絶対乗りたくない通勤電車混雑率ランキングトップ10

私は通学・通勤を通して首都圏の鉄道のお世話になってきているが、記事のトップ10のうち2路線を経験している。

それは以下の通り。

第9位(同率):混雑率178%千代田線 町屋駅 → 西日暮里駅

第3位:混雑率197%京浜東北線 上野駅 → 御徒町駅

上記は学生時代、我孫子から大学に通う千代田線で、下記は北本から上野で乗り換える京浜東北線、もしくは山手線で、それぞれ経験している。

とはいえ、過去のことになってしまっているのだろうが、かつての常磐線快速の柏~上野間は、これらの比ではなかったと思う。

あれほどの悲惨な詰め込み方は、以来、どんなトラブルの結果引き起こされた混雑より、ひどいまさに凄惨を極めたものだった。

その要因は、常磐線快速が抱える根本的体質にあったと思う。

常磐線快速の停車駅はことごとく私鉄の乗り入れがあり、支流から流れを集める本流となるはずなのだが、本流の輸送力が貧弱とあれば、悲惨な状況になることは目に見えている。

例を挙げてみよう。

①始発の取手駅で関東鉄道常総線が合流
②我孫子駅で成田線が合流
③柏駅で東武野田線が合流
④松戸駅で新京成鉄道が合流
⑤北千住駅で東武伊勢崎線が合流

思い出しただけで、トラウマになる。

立っている身体が浮くどころではない。

猛烈な詰め込みにより、座席前に立とうものなら、座っている人の膝に手を当てなければ立っていることはもはや困難。

しまいにはあまりの圧迫により、ドアの強化ガラスが割れてしまうこともしばしばで、それがまた遅れの原因になったりもした。

高校~結婚前までの15年ほど、この痛学・痛勤電車を経験し、引越しが決まった時、もう2度とあの地獄を味わわなくて済むと思っただけで、その解放感は筆舌に尽くせぬものがあった。

ただ、喜びもつかの間、埼玉に移ってからも、今回の記事にあがっていた第3位:混雑率197%京浜東北線 上野駅 → 御徒町駅が待っていて、そう楽にさせてくれないものだと思ったけれど、常磐線のそれに比べれば区間も短く、ストレスレベルでいえば10分の1程度か。

そして、現在の西武新宿線である。

こんなパラダイス的な電車で毎日通うことができるようになるとは、かつては夢にも思っていなかった。

西武新宿線しか経験のない人にとっては、そう思う人は少ないのかもしれないが、一度地獄を見た人間にとっては、ここはこの世の春、天国にほかならない。

かつての殺人列車、常磐線も、沿線住民の長年の夢だった第2常磐線がつくばエクスプレスという形で実現したおかげで、だいぶ混雑の緩和がなされ、今回の記事にもランクインしていないのだと思う。

病気になって初めて健康のありがたさを知るということはよく聞くことだけれど、通勤地獄を味わって初めて普通の通勤ができることのありがたさを知るという真理もあると思う。

その意味では、やむをえずではあったけれど、かつて地獄を経験した私は、日々、西武新宿線という快適空間で通勤できる幸福を享受できている。

意外なことに、かつて私が乗っていた常磐線の車両がフリー素材で提供されていた。ありがたい。そう、この電車こそ、毒ガスなきアウッシュビッツと私が勝手に命名していた地獄列車の相貌。一見して優しげに見えるところがより怖さを増す
意外なことに、かつて私が乗っていた常磐線の車両がフリー素材で提供されていた。ありがたい。そう、この電車こそ、毒ガスなきアウッシュビッツと私が勝手に命名していた地獄列車の相貌。一見して優しげに見えるところがより怖さを増す

燃費はもう十分。絶対といえる安全を保証するクルマ作りに期待

わが家のマイカーであるホンダのフィットは2002年06月に購入したので、かれこれ丸14年間乗り続けてきたことになる。

確か記憶ではフィットが売り出されたばかりのモデルで、当時の人気はすさまじく、納入まで2、3カ月は待たされたものだった。

もろもろ含めた車体価格は183万円で、コンパクトカーとしては標準的な価格だったと思う。

14年間のトータル走行距離は33000kmほどと、ほとんど走っていないに等しい。

年間の平均でいうと2500km弱。

これはあまり乗らない人の中でもかなり上位に入るのではないだろうか。

このことをクルマ好きの後輩などに話すと、信じられないといった顔つきになる。

確かに10年で30万キロ走破したなどという猛者の話は時折、耳にする。

走行距離が短いのは理由がある。

2002年に購入した3年後、骨髄異形成症候群を発症し、2年半の闘病生活に入ったからだ。

妻も運転するとはいえ、クルマはやはり私が基本動かしていたので、そこからメーターの伸びは極端に鈍化した。

長距離といえば、月に2回、港区にある医科研病院の往復くらいで、あとはマンションの地下駐車場に眠ったまま。

あまりの使わなさから、一度、バッテリーが上がってしまい、保険のロードサービスにヘルプを求めたこともあった。

ということで、多少の窓ガラスのがたつきは出てきたものの、外装、内装ともに新品同様で、ポンコツ感はさほどない。

娘も昨年、運転免許を取ったにもかかわらず、完全なペーパードライバー状態で、いまだに一人ではどこにも行くことができないというありさま。

これではクルマの走行距離が伸びるはずもない。

ということで、買い替えは延び延びになり、もし、来年の車検を通すなら、17年目突入となり、20年も視野に入ってきた。

燃費は街乗りで10kmそこそこで、おそらく最近のハイブリッドなどに比べると実燃費で半分程度だと思う。

でも、ガソリンも安値で落ち着いている昨今、長距離を全く走らない私としては、どうしても新しいクルマには触手が動かない。

世間のクルマ業界は燃費問題で大揺れに揺れているが、私的には些末事にしか思えない。

どんなに燃費がいいとうたっても、渋滞する街中を走ればリッター10km前後に落ち着くのはだれでも知っていること。

また、暗黙のうちに納得していることでもあろう。

そんな些事にこだわるよりも、自動車メーカーは最近相次ぐ暴走事故を防ぐ対策など安全優先のクルマ作りに総力を挙げて取り組むべきだろう。

燃費と人命は比べものにならないということは、人間の当たり前の共通認識なのだから。

自動車メーカーの意識改革と奮闘努力を望むものである。

今年6月で15年目に突入するわが家のフィット。機械式駐車場の地下収納なので、今も外装はピカピカの状態。あと最低でも5年は乗りたい
今年6月で15年目に突入するわが家のフィット。機械式駐車場の地下収納なので、今も外装はピカピカの状態。あと最低でも5年は乗りたい