「人工透析」カテゴリーアーカイブ

細い血管が育つように、ひたすらニギニギの日々

シャント手術から2週間、ようやく手術跡の抜糸が行われ、防水用のゴム手袋をせずに湯船に入ることができた。

とはいえ、まだ見た目には生々しい傷口が残っているので、湯船には漬からないよう左腕は上げたままだったけれど。

きのうのブログにも書いたように、私のシャントは、極めて元気がないもののようで、血流が少ないと医師から指摘されている。

手術当初から、血栓が詰まったりと、自分の場合、闘病が長かったゆえに血管がかなり厳しい状況にあるようだ。

今の血流量だと、目指すフルの透析は無理だろうと。

ううむ、となると、どうなってしまうのだろう。

明確には聞いていないが、今の私の透析は、1時間当たりの除水量480mlということで行われているようだが、これを今後、600、700と増やしていくそうなのだが、今のシャントの状態では心もとないということらしい。

血管を鍛えるためのニギニギは暇さえあればやっているものの、どこまで効果があるのか、さっぱりわからない。

ただ、シャントの傷口からガーゼが外れたことで、聴診器で聞いてみると、実に心地よい元気いっぱいのシャント音が耳に響く。

「こんなにいい音しているのにまだまだなのか」

自分はアスリートでもなんでもないけれど、何となく成績が伸び悩んでいるアスリートの気持ちが少しわかるような気がする。

今はまだ多少、尿が出ているので、弱めの透析で何とかなっているのだろうが、問題は全く尿が出なくなり、3kg超と、今の倍近くの除水をしなければならなくなった時、どうなのかということか。

その時になってみないとわからないが、やや不安は抱えざるをえない。

とにかく、ニギニギ、ニギニギで血管が育ってくれることを願って頑張るほか、今は手立てはないようだ。

クリニックで購入した聴診器980円也。最初慣れなかったが、最近はシャント音の微妙な変化も聞き分けられるようになってきた
クリニックで購入した聴診器980円也。最初慣れなかったが、最近はシャント音の微妙な変化も聞き分けられるようになってきた

人工透析開始から2週間で変化したこと

人工透析を開始して2週間が経つ。

その中で起こっている変化について書きとめてみたい。

①食欲が戻り、食事量が劇的に増えた。
②トイレに行く回数が減った。
③むくみがほぼ改善された。
④薬の種類が減った。

主な項目は以上だろうか。

①食欲が戻り、食事量が劇的に増えた。

食事量が増えたというのは、タンパク質制限から解放されたことで、末期の際は、おにぎりだけで我慢していたものが、人並みにランチを食べられるようになったことに尽きる。

この人並みになったということが実はうれしい。

ランチに出かけることで、自然と歩くようにもなり、好循環となる。

②トイレに行く回数が減った。

人工透析が始まると、次第に尿が出なくなると聞かされていたが、その通り、どんどん少なくなっているのを自覚する。

以前だと、夜間尿は最低でも2回はあったが、今は一度もない夜すらある。

昼間も、職場で一度もトイレに行かない日も出てきた。

これは間違いなく尿が減っており、体内に水分がたまっている証拠だろう。

③むくみがほぼ改善された。

透析を開始してまだ2週間ということもあり、抑え目の透析が続いているので、除水は1.6~7リットルという状況だけれど、それでも末期に比べ、むくみは大幅に改善されている。

膝も曲げられるようになった。

これからもっと水分を抜いていくのだそうだ。

④薬の種類が減った。

カリウム、リン、尿酸がダイアライザーというフィルターで濾過されるおかげで、それらを排出するための薬が減った。

これはありがたい。

薬が多いと、どうしても水分を多く取らざるを得ないが、減った分、水も減らせる。

以上のように、人工透析が自分の生活にもたらしているプラスマイナスを総合すると、明らかにプラスに傾くものになっている。

もちろん、時間的制約は小さくない。

でも、それに見合うQOLの向上は著しく大きい。

●今後の課題。

シャントの血管が細いということ。

細いがゆえに、血流が少なく、将来的に必要になるフルの透析ができない状態にあるという。

血管を育てるための握力を鍛えるボールを購入し、暇さえあればニギニギしてはいるのだが、一向に効果がない。

どうやら、10年以上にわたる闘病の影響で、血管が相当傷んでしまっていたようだ。

10年前に死ぬ運命にあったものが、運よく生き残ることができたのだから、それ自体、御の字なのだが、やはり生き残ったら生き残ったで、少しでもよく生きたいと思うのが人間の性というものだろう。

とにかくひたすらニギニギしていくほかない。

血管を鍛えるのによいとされるボール。暇さえあれば、ニギニギしている
血管を鍛えるのによいとされるボール。暇さえあれば、ニギニギしている

クリニックでの透析初日は極めて順調

きょうはクリニックでの人工透析初日となる。

スタッフの皆さんにあいさつさせてもらうが、極めていい感じの方ばかりで、ほっとする。

前回の入院中の透析でも思ったことだけれど、どんな職業にもかかわらず、職場の空気というものは、その部屋に入った瞬間にほぼ感じることができるように思う。

その意味で、このクリニックはとてもしっかりしていると思う。

その第一の理由は、あいさつだ。

その人の性格や傾向性に至るまで、つまりその人の持てる人柄のほぼすべては、あいさつに詰め込まれているということを持論としている。

ごくたまに、あいさつと人格が著しく不一致する場合があるけれど、基本的には一致していると思う。

透析室に入り、ベッドにたどり着くまでの十数メートルの間に5人ほどのスタッフと行き会ったが、そのすべてが、こちらに視線をしっかり向けて、こんにちはとあいさつされていた。

素晴らしいことだと思う。

もちろん、クリニックの方針があいさつ重視で、それに従っているという事情もあるだろうが、あいさつがないのとあるのとでは雲泥の差がある。

どうも、あいさつ論になってしまったけれど、人間関係を構築するための最も重要な儀式(と言っては大げさかもしれないが)、肝であることは間違いないと思う。

そんなこんなで透析時間4時間のうち2時間が過ぎた。

きょうは初日なので、準備不足だけれど、次回からはこの4時間という貴重な時間をいかに有効に使うかについて、試行錯誤してみようと思う。

きょうクリニックに来る前に買った体温計と愛用の時計。時計は15年以上使い続けている
きょうクリニックに来る前に買った体温計と愛用の時計。時計は15年以上使い続けている