すわという事態に気づき功を奏する「信頼貯蓄」という目に見えない存在

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人間関係に不可欠な信頼

「信頼貯蓄」という考え方を最近、知りました。

がんと闘う患者さんが仕事を継続できるか否かの瀬戸際に立たされた際、職場の温かい配慮をもらったことについて、そこにお互いの信頼貯蓄があったからだろうと感じたというのです。

素晴らしいことだと思いました。

人間は仕事をして、その報酬をもって生計を立てて暮らすことを基本にして生きています。

もちろん、何らかの理由で仕事ができない人もいますし、仕事をあえてしない人もいるでしょう。

それぞれの事情はさまざまとはいえ、それでも多くの人は仕事に負っているのも事実です。

仕事に限らず、人間が生きていくうえで、人間関係は切っても離せません。

その人間関係に不可欠なのが信頼であり、それをどれだけ積み上げることができるのかは極めて重要なことだと思います。

たった一言でゼロにも

私もがんの経験者として、当時は信頼貯蓄という言葉こそ浮かびませんでしたが、病気になるまでの20数年間の働きによって、知らず知らずのうちに信頼の貯金をためることができていたようで、がんになったからといって、冷たい仕打ちを受けるなどといったことは一切ありませんでした。

ありがたいことです。

特に直接の上司は私を徹底的に守ってくれて、帰りをいつまでも待つからと言ってくれていました。

涙が出るほとうれしかったです。

そんな思いにこたえなければと、回復に努めたことはいうまでもありません。

休職していた間に使い果たしてしまったと思われる信頼貯蓄ですが、私の帰りを待っていてくれた上司にとっては、そんな感覚はなかったようで、今でこそ直属の上司ではなくなりましたが、全く変わらぬ温かい心持ちで迎えてくれるのです。

その意味においては、信頼貯蓄とは、経済のそれのように増減が明確なものではなく、使っても使っても減らないこともあれば、たった一瞬の出来事、またたったの一言でゼロになったり、マイナスにもなったりする、不可思議な貯蓄なのだと思ったりもするのです。

双方向の共感が

そんなことを先日受診した東大医科研病院での看護師・Wさんとの再会で強く思うことになりました。

10年前、肺炎で2か月間入院した際にお世話になった看護師さんですが、大学卒業後の初の赴任であり、採血が私が初だったということもあり、思い出深い患者の一人と思ってくれているようです。

お世話になり、面倒をかけたのは、100%私の方であって、Wさんにとっては、何の恩義も感じるゆえんのない方でしょう。

それでも、たわいのない会話であったり、時には新人であるゆえの悩みであったりを聞く機会もあり、それがお互いの信頼を醸成していったのかもしれません。

もちろん、Wさんの素晴らしい人柄もあるでしょう。

でも、信頼は一方通行では決して生まれることはありません。

双方向の共感があって、初めて生まれ出ずるものなのでしょうから。

厳しい状況に置かれている後輩

実は私の知り合いで、あることをきっかけに厳しい状況に置かれている後輩がいます。

私は彼を励ます立場にはもうないので、それができずにいて残念ですが、彼が築き上げてきた信頼貯蓄がいよいよ功を奏する時なのかなと思っています。

順風な時は、この信頼貯蓄の存在は気づかないものですが、すわ事態が窮した時にこそ、ものを言う信頼貯蓄なのでしょうから。

今が一番厳しい時期でしょうが、頑張って乗り越えてほしいと思います。

彼にはそれを乗り越えられるだけの十分な信頼貯蓄がたまっているはずだからです。

今の彼に私はその言葉を送りたいです。

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