時代を超えて人の心に残り続ける阿久悠という作詞家

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■歌謡曲という国民的娯楽が存在

かつて歌謡曲という国民的娯楽が存在していました。

昭和40年代ですから、40年も前のことです。

私自身、子どもながら、当時の歌謡曲というものに熱狂したことをよく覚えています。

そんな昭和歌謡の一時代を築き、その寵児でもあった阿久悠という作詞家の生き様を24時間テレビのドラマで見て、とても感慨深いものを覚えました。

昭和の作詞王の栄光と挫折がうまく描けていたと思います。

栄光は、言うまでもなく、5000曲もの歌詞を提供し、都合5回のレコード大賞を作詞家として受賞したこと。

挫折は時代の流れにより、作詞の依頼も急速に減っていってしまったということ。

昭和歌謡の頂点を極めた男にとって、時代に取り残される挫折感はいかほどのことかと思われます。

■心が沸騰した瞬間

ドラマに登場したすべての曲に聞き覚えがあるばかりか、口ずさむことさえできるのも、この時代ならではのことでしょう。

阿久悠が作詞した作品で、私が最も好きなのは、尾崎紀世彦による「また逢う日まで」に尽きます。

この曲が発表された年、私は小学校5年生で、レコードを買いに走った記憶が残っています。

あまりにも好きすぎて、レコード大賞を獲った時は感動のあまり、おいおい男泣きしたことをよく覚えています。

忘れられないほど熱く、心が沸騰した瞬間だったように思います。

■唯一無二の存在

ドラマのセリフで、「言葉で時代を作り、動かすんだ」というものがありましたが、阿久悠が紡ぎ出すフレーズは、まさに魔法のように当時の人々を熱狂させたことは間違いないでしょう。

趣味が多様化し、音楽の志向性が細分化された現在にあっては、もう二度と起こらない現象です。

そんな時代の絶景に立ち合うことができた喜びを噛み締めるばかりです。

ただ、現在にあっても、阿久悠の作品は生き続けていることも素晴らしい。

時代を動かしたばかりか、時代を超えて残り続ける作品を遺した阿久悠という作詞家はやはり、唯一無二の存在だと思うのです。

■古き良き純粋な時代

作詞家の通算売り上げでは、現在は阿久悠を抜いて、秋元康がトップだそうです。

これは十分うなずくことができます。

売り方が全然違うので。

昔は特典付きという商法は存在していませんでしたから、売れた数がほぼ買った人数で換算できた時代です。

その意味においても古き良き純粋な時代でした。

ちなみに24時間テレビでは、阿久悠メロディーが、それぞれオリジナル歌手らによって披露されていましたが、「また逢う日まで」を歌ったのは、まさかのお笑い芸人・M迫とあって、がっかりを通り越して、怒り心頭。

さすがにこの時ばかりは自室に退却しました。

「ふざけるにもほどがある」の捨て台詞を吐きながら。

二人の偉大な故人を冒涜するような演出は許容しがたく、とても後味の悪いものを残すことになりました。

ドラマがいい出来だっただけに、残念です。

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