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訪問記(3)品川区立五反田図書館

図書館訪問記、第3弾は、品川区立五反田図書館。JR五反田駅から徒歩15分。閑静な住宅街にある五反田文化センター内に図書館はあった。

入ってすぐ、左手が児童書コーナー、正面にCDなどAV資料、右手に一般書籍類が並ぶという配置。まず、私の気を引き付けたのは、AV資料の豊富さだ。たっぷり入るラックが5、6台。ジャンルもクラシック、ジャズ、Jポップ、洋楽、演歌ときっちりわけられている。この品揃えはこれまでお目にかかったことがない。

もう一つAV資料の特徴としては、カセットテープの数もかなり多いということ。一瞬、「どうしてまだカセットをもってるんだろう」と感じつつ、思い出したのが、「これは視覚障害者の方への配慮かもしれない」と。視覚障害者にとっては表裏の判別がつきにくいCDより、カセットテープの方が扱いやすいということを聞いたことがあった。また、カセットテープは重ね録りができるため、点字図書館にある音声資料もほとんどがカセットテープを使用しているらしい。

書籍類は小説の類が豊富で、文庫、新書等もしっかり集められているという印象。

ずずっと奥に入っていくと資料室とあり、意味深な仕切りが設けられている。「この部屋をご利用の際は係員にお申し出ください」と。「う~む、どんな資料が収められているのだろう」と興味をそそられたものの、あえて踏み込むことまでは結局せず。

設備的な特徴としては、インターネットに接続されたパソコンが3台使用できるようになっていること。1時間までという時間制限と、調べ物をするためという利用規定はあるものの、私がこれまで訪れた図書館には、こうした設備はなかったので、画期的なことと感じられた。

既に10年近く前からアメリカの図書館などは、インターネットに接続されたパソコンがずらりと並んでおり、自由に利用できるようになっている。

それに比べると、日本の公共施設で、インターネットが自由に使えるパソコンが置いてあるという事例は、ほとんど聞かない。

インターネットは自宅に普及したので、今さら公共施設に配置する必要もないという側面はわからないでもないが、インターネット普及率が100%に至っていない以上、公共施設で無料提供する形があるべきだと、個人的には考えていたので、当図書館というか、品川区の取り組みは立派だと思う。

さらに同じ区内の大崎図書館には、ビジネス支援図書館という施設も7月からオープンしたという。品川区の産業基盤である「ものづくり」の観点から、情報提供をしようという角度のついた図書館だという。図書館というより、中小企業およびビジネスマン支援センターという趣が強いが、知の拠点である図書館にこうした機能を組み込んだ試みは評価に値するのではないかと思う。

それからもう一つ、品川区共通としての特徴として、書籍等の貸し出し可能点数が何と20点! しかも期間も3週間と長い。通常が、可能冊数は10点止まりなだけに、際立つサービスであると思う。

まとめて借りて、調べ物を一気にやってしまいたいというニーズにはとてもありがたいはず。

図書館を歩いていて思うのは、図書館は言うまでも地域における「知の宝庫」であるわけだが、せっかくの宝庫もただ置いてある、というだけでは、本の倉庫に過ぎなくなってしまう。

知恵をどう生かすのか、働かせていくのかには、やはり知恵がいる。知恵のアクションが必要だ。その意味で、品川区の取り組みは、知の活性化を担う図書館としての位置付けに踏み込んだ例として特筆されてもいいのでは、という感想をいだいた。

日時: 2004年09月19日 15:59 | パーマリンク