蕎麦

巣鴨・松月庵のお蕎麦は、お年寄りに優しい味と価格帯だった

六義園を訪問の後、近くにある六義園長寿庵ののれんをくぐろうと向かってみると、閉まっていた。

しまった、休店日を確認し忘れていた。

蕎麦屋は個人経営がほとんどなので、必ず休店日を設けている。

その意味では、特に遠くまで出かけていく場合は、抑えておく必要がありそうだ。

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ということで、気を取り直して、近くの蕎麦屋を探してみると。

六義園の近くでは、紅葉の観光客で混むであろうことを予想して、この地を離れることに。

検索すると、巣鴨に3軒ほどあると出た。

距離にして約2キロはそこそこあるが、いい運動になると、歩き出す。

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目的地はどうやら、とげぬき地蔵通りにありそう。

なるほど、となると、お年寄りで混雑しているかなあとやや心配しつつ、歩みを進めて。

巣鴨駅を通りすぎ、地蔵通りに入る。

お年寄りの原宿というだけあって、確実に還暦越えの大先輩たちが楽しそうに思い思いに散策している姿は目の保養になる。

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お土産屋、飲食店が軒を連ね、昔ながらの下町の風景に心が和む。

目についたのが、赤パン屋が何軒もあったこと。

買おうとは思わなかったが、ご利益はありそうだ。

カメラを前にインタビューを受ける女性のお年寄りがそこかしこに。

4件ほど発見。

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さて、そんなこんなでキョロキョロしつつ、あったあった。

松月庵。

もう少し歩けば、他の店もあるようだが、時間も限られていることもあり、飛び込む。

元気のいい女将さんの「いらっしゃいませー」に促され、奥に空いていた二人がけテーブルに腰を落とす。

ここは温かい蕎麦をと、お品書きに目を通すと、天ぷら蕎麦800円(海老1尾入り)、上天ぷら蕎麦(海老2尾入り)1000円と、破格のお値段にまず驚く。

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ここは迷わず、上天ぷら蕎麦でと注文。

周囲を見回すと、当然ながら、店員さんを含めて、私が最年少であることは明白。

さすが、お年寄りの殿堂の地、巣鴨だなぁと感銘を受ける。

蕎麦の素朴な味わい。

お年寄りに優しい価格帯。

ああ、いいなぁ。

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店を出て、来た道を帰るのも芸がないので、反対方向に向かって、残り2軒の蕎麦屋を偵察しつつ、庚申塚から都電に乗る。

都電の中もお年寄りでいっぱい。

高齢化が進んでいることを肌身で感じながらも思ったこと。

ああ、いいなぁ。

巣鴨・松月庵の上天ぷら蕎麦