インド紀行

好物のマンゴーを一気食い【インド紀行43】

インド滞在16日目 アグラ→ベナレス
 
ベナレスへ移動するために翌日、私は駅で列車のチケットを購入した。前回の失敗を反省し、今回は2段寝台とグレードアップさせてみる。しかもエアコン付き。何事も経験である。
 
3段寝台でカメラを水没させてしまったこともまだ尾を引いていたので、今回はそのジンクスから脱したいという思いもあった。
 
列車の出発時刻は夕方なので、それまでの間、街を散策して時間をつぶした。初めてコカ・コーラを飲んでみた。日本のそれとは微妙に味が違っていた。やはりお国柄によって味の好みも違ってくるのだろう。
 
市場ではさまざまなフルーツがあったので、一つずつ買って味を確かめてみる。そんな中で私の好物のマンゴーを見つけた。1個なんと日本円にして30円。一気に5個を買い込む。
 
近くの公園のベンチでマンゴーを堪能する。
 
一気に3個食べたところでさすがにお腹が膨れ、飽きてきた。持っていく間に悪くなってもと、頑張ってあと2つも食べきった。自分のあさましさに少々反省。安いからと飛びつくと碌なことがないのは、万国共通ということを痛感。
 
そうこうしているうちに列車の発車時刻が近づいたので、アグラ・フォート駅へ。
 
列車に乗り込み、私のコンパートメントにたどり着くと、前回とはやはり赴きが違い、階級の高そうなインド人の女性が2人、向かいの席に物静かに座っ ていた。一人は年配で年は50前後か。もう一人は20代かと思われた。2人は時折、小声で何かを話すので、知り合いであろうことは間違いなかったが、それ にしてはあまり弾んだ会話にならないのが不思議な感じがした。
 
列車はいつの間にか動き出したが、向かいの女性は相変わらず無言だった。私も話し掛けるのがはばかられる雰囲気を感じたので、黙ったまま、外の風景をひたすら眺め続けていた。